箱の中には、黒いカバーが付けられたプリペイドスマホと一枚の折り畳まれた紙が入っている。桜士が紙を広げて中を確認しようとした刹那、スマホから音楽が鳴り響く。
「一花から電話か?」
ヨハンが訊ね、桜士はスマホを確認する。画面には「非通知」と書かれていた。ドクドクと嫌な予感がさらに増していく。
「とりあえず出ますね」
桜士がそう言いスピーカーモードにして通話ボタンを押す。すると、『もしも〜し』と声がした。だがその声は低く、一花のものではなく男性のものだとわかる。そして、その声に桜士は聞き覚えがあった。
(こいつの声……。まさか!)
驚く桜士に対し、「聞こえてますか〜?もしも〜し」と男性は話しかけてくる。何も言わない桜士に苛ついたのか、ヨハンが口を開き話しかけた。
「おい、お前は誰なんだよ!!一花に何かしたのか!?」
ヨハンがそう怒鳴り付けるように言うと、男性は『あれ〜?知らない声だ。公安のワンちゃんもそこにいるんじゃないの〜?』とおどけたように言う。
「一花から電話か?」
ヨハンが訊ね、桜士はスマホを確認する。画面には「非通知」と書かれていた。ドクドクと嫌な予感がさらに増していく。
「とりあえず出ますね」
桜士がそう言いスピーカーモードにして通話ボタンを押す。すると、『もしも〜し』と声がした。だがその声は低く、一花のものではなく男性のものだとわかる。そして、その声に桜士は聞き覚えがあった。
(こいつの声……。まさか!)
驚く桜士に対し、「聞こえてますか〜?もしも〜し」と男性は話しかけてくる。何も言わない桜士に苛ついたのか、ヨハンが口を開き話しかけた。
「おい、お前は誰なんだよ!!一花に何かしたのか!?」
ヨハンがそう怒鳴り付けるように言うと、男性は『あれ〜?知らない声だ。公安のワンちゃんもそこにいるんじゃないの〜?』とおどけたように言う。