俺が勢いよく睨むと、ソイツはそんな俺を見てクスリと笑った。



「フフ……私、今崎君と苺チャンの仲知ってるのょ…」

「なっ………!?!?」

「覚えてる? 私も同じ学校だったんだょ」



 そぅ言いながらクスクス笑うソイツ。



「ばらしてほしくないでしょ? 今崎君と苺チャン、それでよく苛められてたもんね」



 何考えているんだ……俺に何をさせたいんだ…



「私と付き合って欲しいのょ」

「何ッ!?」



 ソイツから出た言葉に俺は驚きの声を出した。



「今の今崎君はもの凄くモテてるもの♪」

「………」

「だからイイでしょう? 駆け引きよ」

「……」



 俺が黙っていると、ソイツはクスクス笑いながら壁によっかかる。