ぼぉーっと頭がしている。


何か声が聞こえるけど、よく分かんない。


誰が話しているんだろぅ…



「……―は言うな。 ―――に聞け」



 ん………?? 今の声...


意識がはっきりしてくるなか、ゃっとハッキリ聞こえた声。



「拓斗!」



ぇ…拓斗……??


うっすら目を開ける。 そこは、見慣れた白い天井。


 あぁ……また…倒れたんだ…


ぼぉーと考えていると、また聞こえだした声。



「そーぃぇば、さっきから『魔王サマ』ッて…何なんですか?」



 今の声は…李鶴…??


その声で黙る皆。


 そっか…李鶴は…知らないんだっけ…