「ちょっと苺支えてて」

「ぇ!? ぁ、はぃ」



そぅ言って、俺はそのコに苺を支えてもらう。



「ソイツ、保健室につれといってくれ」

「は…はぃ!!」



俺がこんなに話すのが珍しいのだろう。


そのコはビクビクしながら、転校生に手伝ってもらって苺を連れて行った。


俺はそれを見て、土原を見る。


土原はもう体勢を立て直していた。



「………」

「珍しいな~魔王様がしゃべるなんて」

「…………」



ギッと睨みつけて俺は保健室に向かった。