「なぁ、猪口。 何だよ?」

「ッ………」



近づいていく土原。


 ヤメロ!! それ以上苺に近づくな!!


そんな俺の心の声なんて聞こえるハズなんてなぃ。


ギュッと目を閉じる苺。 土原が苺の肩に触れようとする…


 ―触るな!!


そぅ思った瞬間、俺の体は勝手に動いていた…



「触るな」

「ぁ? ッてぉゎッ!?」

「!?」



俺はそう言って土原を突き飛ばしていた。


俺の後ろでは、苺が驚いたように立ち尽くしていた。


 何やってんだ…俺…


そんな考えが出たけど…もぅどぅでもよかった。



「た…くと……」