何かかなり睨んでないか?綿奈の奴…



「そんなに睨むなよ…綿奈」

「フン。あんたと同じ学校になるなんて!!最悪」

「り…李鶴」



そーとー嫌ってるらしく、そっぽを向いている綿奈。


すると、同じ班の山元も会話に入ってきた。


表情が暗くなる苺。 苺は男子に挟まれるのが苦手だ。


小学校のときの影響が高いんだと思う。



「……………」



俺は「土原」という奴を睨んでいた。 ムカつく奴だったから。



「(た…拓斗?)」

「…。」



さすが苺。 俺が何しているかスグに分かったらしい。


でも、俺は苺を見ずに「土原」を睨み続けた。