クラスの入り口が騒がしい事に気づき、ふと見てみる。



「……(苺……ッ!?)」



なにやら男子2人に挟まれ、おろおろと困っている。


じぃーっと見ていると「ぱちっ」と苺と目が合った。


目で「助けて…」 そぅ言ってる気がした。



「(後ろのドアから入れ)」



その言葉が通じたのか、コクンッと頷いてクラスに入って来た苺。


俺は安心して、本を読み始める。 近くに誰かが近づいてくるのが分かった。



「拓斗…」



 苺?? 俺は声の主に驚きつつ…無言で本を読んでいた。



「………」

「さっきはアリガトネ?」



その言葉に驚きつつ…



「………ん」



と、言葉を返した。