まだ、眠い目をこすりながら学校へ向かう俺。


今崎拓斗 通称…『魔王』


俺は中学に上がってから感情を表に出さないようにしていた。


話しかけられても、睨んだりシカトしたり。


笑ったりなんて絶対にしない。


こんなの俺じゃなぃって分かってる。


でも、アイツを守るためにはコレが1番だと俺は思ってる。


影でどんなに言われようと俺は気にしない。



 あいつが笑っていてくれれば
  それでイイ。泣かせたり絶対にしない。



その思いを胸に、俺は新しいクラスに入る。