_____フワッ

リクトくんは涙を流す私を見て、子どもをあやすかの様に優しく包み込んでくれた。


「リクトくん、女遊びはもうしないでね」

「もうお前しか興味ねぇよ」


泣きながら震える声で伝えた私の気持ちをリクトくんは必死に受け止めてくれた。


「お前こそ、ホイホイ他の男について行くなよ」

「私はリクトくんだけだよ!」

「うん、そっか」


リクトくんは満足そうな顔をしながら私の頭を優しく撫でてくれた。

そして……


「俺はお前だけだよ、リヨ」

「え?」

「独り言」


私には聞き取れなかったけど、その分リクトくんは抱きしめる力を強めたのが分かった。