自然と、心のうちを吐きだしてしまった。

 でも、イケメン王子たちの表情は変わらなくて……。

 湊斗くんが腕をのばして、わたしの頭にポンと手を置いた。


「つむぎがダメなんてこと、絶対ねぇよ。おれたち四人、つむぎの強さとか、やさしさを知ってる。だから、こうしてあつまったんだ」


 すると、葵くんがさわやかに言った。


「そうだよ。おれと湊斗がフツーに話せるようになったの、吉丸さんのおかげなんだよ?」


 怜音くんが、人なつっこい笑顔を浮かべながら言った。


「吉丸センパイのやさしさは、ぼくがだれよりも知ってますから!」


 紫音センパイが、色気たっぷりの笑みを浮かべて言った。


「つむぎの気の強いところ、おれは大好きだぜ」


 四人の言葉が、わたしの心のなかの黒いものを浄化してしまった気がした。

 だから、わたしは笑顔で言えたんだ。


「ありがとう」



おわり