そして、2人の付き合いは、学年中いや、学校中公認カップルとなった。



今更ながら、この気持ちを誰にもいってなくてよかったと思った。




(これでいいんだ…。最初から私と涼太は
❛ただの❜幼馴染なんだから―――。)



あんなに浮かれて期待した私が馬鹿だったんだ。


ありもしないことを想像して………。




涼太を避け続けて数週間たった頃。



早く誰も来ないうちに、帰ろうとしたとき。



『美羽!!!』


名前を呼ばれてびっくりした。


その声の主は、涼太だったから……。