『な、ないの!あの、お守りが……』


あれは…涼太から初めてもらったものだった


『うわ〜ん、せっかく涼太からもらったものなのに〜…うわーん』



『…え…?ずっと持ってたの…?』


『う、うん。だってあれ大事なものだもん』



そういったわたしに少し頬を赤くしながら、


『そっか…、じゃあ、一緒に探そう』


『え…?い、いいの?』


『うん、もちろん!』


『で、でも…』


『大事なものなんだろ?だったら、探さなきゃ!』


そう言って、ずっと探してくれた。







―――でも…結局見つからなかった。