まぁ、そんなクールな所が皆はまたいいみたいだけど……

私は興味ないんだけどね?

「西野君って、かっこいいよね〜」


「え?そうかな??
   私はそうは、思わないけど…」


「そっか〜!美羽には、一ノ瀬君がいるもんね〜」


ニヤニヤしながら琴葉が言ってきた。


“一ノ瀬君”こと、【一ノ瀬涼太(いちのせりょうた)】は、私の幼稚園の頃からの幼馴染なんだ。

でも…中学で引っ越しちゃったんだけどね…

って、もう涼太のこと考えないって決めたのに!これじゃダメダメ!


昔のことを少し思い出してしまい、とっさに頭の中から消した。