「きゃ!」


突然腕を引っ張られた。

な、何が起きたの?!


突然のことで理解するのが遅れたけど…今の状況がとんでもないことになってた…


なななななななん……で、抱きしめられてるの?!?!?!


「ちょ、は、離してください!」


腕の中からぬけようとするも、全然ビクトもしない。


「………にし、の君…?」


「すぅ…すぅ…」

規則正しい寝息が隣から聞こえてきた。


腕からは抜けれないため、そのまま声をかけることにした。


「おきてください!!西野君!」


「ん?……………は?………え?」

彼を見ると…目がこれでもかというほど見開かれていた。


「は?え?は?何でお前ここにいんの?」


「あの、西野君に腕引っ張られて…それで」


そう言うと…ここが私の家だったと言わんばかりの顔をしていた。