1人になった部屋で、私は涙が枯れるまで泣き続けた。 「もしもし…」 「もしもし〜?元気?声が枯れてるけど?」 散々泣いた後、お母さんから電話がかかってきた。 「うん、大丈夫…。悲しい映画見て泣いてただけ…だから」 「……あらそう?ならいいんだけど…」 「で?どうしたの?自慢話なら明日いくらでも聞くけど、今日はも―――」 「違うの。今日はその話じゃないわよ」 「え?」