そう言った琴葉の顔は、今にも泣きそうな顔をしていた。


(こと……は…?)


でも、次の瞬間にはいつものキラキラした笑顔に戻っていた。


「だ・か・ら・!自分の気持ちを否定しないこと!分かった?」


「う、うん…。」


「もう両思いなんだから、告れば?」


「はい?!」


「だって〜、それって西野君でしょ?
好きって言われたんだから、もう両思いじゃん!


言っちゃいなよ〜」


「い、いやいやいや!!無理無理!」


「なんでよ〜!…でも、まあいっか!あんなに恋しなかった美羽が恋したんだもん!」


「ちょ!声大きいよ!」