「で、でも!友達としての好きってこともあるよね?!」


「確かに、それもあるけど。友達として好きだったら、ドキドキとかはしないよ」


「え…」


「だから、そんな感情になるのは恋してるから…。それだけのことだよ」


「で、でも!――」


「美羽」


私が次の言い訳をしようとした時、落ち着いた声で琴葉が名前を呼んできた。


「恋はね、したくないとかしたいって思ってするもんじゃないの。


自分ではコントロールできないんだよ。それが…恋だから。


だからね、せっかく自覚して気づいた気持ちなんだからそれを大切にして。。。


苦しかったり、辛かったりするときはかならずあると思う。でも、それを乗り越えてこそ――――









本当の恋って言えるんだよ。」