いや、思わせた。


でも、そうであっても流石に嫌だと微塵も思わないことはないだろう…。


という考えに至ってしまった。


しかし、この考えもいつものように気づいてはいけない気がしてまた蓋をした。



でも、蓋をするたび最近では胸が苦しくなる気が…した…。








―――帰宅後。


2人でソファに座り、テレビを見ているときのこと。


「なぁ、何でそんなに離れてんだ?」


そう唐突に言われ、「うっ」とうめき声のようなものをあげてしまった。