私は、驚きのあまりポカンとマヌケな顔をしてしまった。



無愛想な彼が、女嫌いの彼が、自分から話しかけて、まして謝ってくれるなんて思いもしなかった。


「い、いえ!私の方こそちゃんと見ないですみませんでした!」


咄嗟に謝ったものの、内心凄く動揺してる。


だって、自分が思ってた彼と全く違うんだもん。



謝るどころか、怒られるとしか思ってなかったから。。。

でも…少しだけ嬉しかった
彼は、無愛想なんかじゃないってわかって。

「いや、こっちこそ周り見てなかったから」