そうやって誤魔化した私に、あの日と同じように颯也君は抱きしめてきた。 「強がんなって…。俺にだけは……」 そういった彼の顔を見上げた時、私は (まただ…)と思った。 私に、『強がんな』と言ってくれた彼は 昔、何処かで見覚えがあった。 でも、今回が初めてじゃない…。 前にも、涼太のことで泣いていた時抱きしめてくれて その時かけてくれた言葉も聞き覚えがあった。 私はふともしかしてと思った。。。