「あ…」


そ、そうだ……。思い…出…した。


「わ、わたし…昨日…あのまま…」


そう―――



雷が怖くて、抱きしめられたまま私は疲れて眠りに落ちてしまったのだ…。



「あ、あの…ごめんね!!!!」


私は土下座する勢いで、謝った。


「そんなに、あやまんなくてもいいよ、


    俺が好きでやったことだし…」


最後の方はなんて言ったかわからなかったけど、優しさがまた伝わってきた。


(何でこんなに優しいんだろう…)