最後の方は、何を言っているか分からなかったが、気にせず流した。


「えっと、とりあえず!今度の日曜日3人で
 映画行こ!…ね?」



「はぁ……。これだから美羽は…駄目だ」


何か二人共同じこと言ってる気がするな…。



それほど仲いいのか!!なるほど!!


そんな呑気なことを考えてる私は、颯也君と涼太が睨み合っていることに全く気づかなかったのだった。







―――そして、いよいよ日曜日。



私は、朝早くから起きて何度も何度も服を出しては悩んでを繰り返していた。



ーーコンコンッ



「美羽。起きてるか?」


「え?!あ、うん!起きてるよ!もう少しで行くから玄関で待ってて!」