「なぁ、あいつのこと好きなのか」

「え?」


何を言っているのか分からず後ろを振り向くと

後数センチでくっついてしまいそうな距離に顔があった。


「ちょ、ちょっと待って!火、危ないから」


――――カチッ


「…え…、火消しちゃ駄目だよ!」

後ろを振り向き、火をつけようとしたら
それを阻止された。


「質問に答えて…、あいつ――一ノ瀬とかいうやつのこと好きなのか?」


「りょ、涼太?な、なんで?」