「でも…。
もし私があの事に、クラスになじめてなかったって気づけてたら、こんなことにはなってなかったかもしれないじゃないですか…。
私のせいだよ…」

「日向さん?」

どうしたんだろう、私。

急に頭が痛くなって、吐き気もしてきた。

「大丈夫?
ちょっと横になった方がいいんじゃない?」

先生はすごい。

私の変化にいちはやく気づいてくれる。

でも。

「青白いよ、顔。
俺ここにいるから安心して寝て」

無理してあの時のことを思い出そうとしたのが悪かったのかな。

私は頷いてベッドに横になった。

「先生」

「ん?」

私は「ごめんなさい」とあやまった。

「何で謝るの?」

「だって⋯迷惑かけちゃった⋯。」

そう言ってすぐ、私は眠ってしまった。