千尋と、早苗ちゃんは私のことを悪者扱いするのかな。

そしたらそれは朱莉にも…林菜ちゃんや結花ちゃんにも⋯?

渡り廊下は、人が全然いなくて風がふいている。

その風は、私の我慢の糸ほどいてしまった。

何でこんなことに、どうして⋯。

世の中は不公平だ。

私は彼と別れ、友達関係もグダグダで。

私は涙をおさえるので必死だった。

それからは運良く、誰とも会わずに保健室へ着いたのだけど。

ガッ、ガッガッ⋯。

保健室の扉は開かなかった。

「日向さん?」

しまった。 見つかった。

職員室から出てきた人物の足音が近づいてくる。


「今日は保健室の先生休みだけど、どうしたの?」