つむちゃん優しくてよかった!

私は恐る恐る心暖のことを聞いた。

「最近さ、昼休み、私結花ちゃんのところ行ってるじゃん?
それが原因で、心暖が何か言ってなかった?」

「ええっと…」

うむちゃんはきっと何かを知っている。

「何でもいいから、話してほしいんだ。
別に私が傷つくようなことでも何だっていいよ」

「…恋衣ちゃんには、傷ついてほしくないんです」

つむちゃんの言葉に私は一瞬おどろいてしまった。

だってつむちゃんは、昔から自分の意見や感情を言わないから。

「私なら大丈夫。5年生の時のことなんかもうさっぱりしてるし」

「でも…。
今回とは少し違うのではないかと」

「つむちゃん?」

つむちゃんの様子がおかしい。

「私っ、心暖ちゃんもっ、恋衣ちゃんもっ…どっちも大切なんですっ」

つむちゃんの目には、涙がたまっていた。