結花ちゃんに嫌がられてない?

「恋衣ちゃんっ…!」

ぎゅっと私にだきついた結花ちゃん。

「ありがとう、恋衣ちゃんっ!
私、恋衣ちゃんがいてくれたから学校に来れたの。
本当にありがとう!
あ、慢画返すね」

そう言って再び教室に戻ってノートを出した結花ちゃん。

「はいっ、ありがとうっ」

結花ちゃんに返してもらったノートは少しひんやりしていた。

「あ、結花ちゃん。技術室行くって聞いた?」

「うん。魚島先生に聞いたから」

「じゃあ、行こっか」

結花ちゃんが廊下に出て、私はふいに先生の方を見た。

「じゃあ、平さんと仲良くね」

「もう十分仲良いですけど。
先生、放課後、議案書わたしますね」

「うん。よろしく」