その消しゴムを筆箱に戻した。


「あのさ……俺がこんなこと言うのもなんだけど、ちょっと近いんじゃない?」

「えっ?近い……?何が?」


ムスッとしながらそう言う忍くん。


「いや、四条と。千幸、俺のこと好きなんだよね?なら、もっと俺だけ見てよ」

「……へっ?」


そう言われた瞬間、ブワッとほっぺが熱くなった。


そ、そうだ私、忍くんのことが好きだって……本人にバレてたんだった!!


つい、話せるのが嬉しくて忘れてたけど……。

あああ、恥ずかしい……!!


「あ、あの……えと……ごめん、ね!」


バッと忍くんに背を向けた。


多分真っ赤な顔を、手で覆い隠す。


はぁ〜……!私最悪!何やってるんだろう……!!