ど,どちらがいいのかしら……
お義母さんが見ているのは私。
だけど,自分の家でも自分が言い出した事でもないため,惑ってしまう。
そっと,助けを求めるように榛名くんを見た。
榛名くんはその長身を活かし,後ろから私をふわり抱き締めた。
「は,はるなくん」
お義母さんの前なのに……
気にせずぎゅっと力を加えられる。
私……今どんな表情してるかしら。
「そんなの,俺の部屋1択に決まってるだろ? せっかく来てくれたのに,ありすとイチャつけないなんて,何の拷問です??」
イチャつけないなんて……お家デートって,そうゆうものなの……?!
はわわと,ただ口元を押さえて照れてしまう。
そもそも,男女のイチャイチャってどうゆう物なのかしら。
すずちゃんが私にするようなハグかしら。
それとも,漫画みたいな……?
でもそれって,今でもどちらも十分な気がするわ。
「私も……榛名くんの言う方で大丈夫です」
分からないけど,私だって……
榛名くんとイチャイチャしたい。