朝、じんのがおれを起こしにくる。
いつものように布団に潜り込んで抱きついてくる。
ビクッと反応してしまうがもう間違わない。
未知さんでもなければくるみでもない、
と頭で理解している。
「じんの、おはよう」
「おはよー、おにいちゃん」
「下のみんなはもう起きてるのかな?」
「さっきトイレに行ったけどまだ静かだったよ」
「起こしにいくか」
「はーい」
一階の和室の前で立ち止まり念のために声をかける。
「もう起きてますかぁー」
声が聞こえてくる。
「起きてるわ」
「起きてるよー」
おれはスッとふすまを開ける。
「だめ」
「だめー」
未知さんとくるみの声が重なって聞こえてくる。
そこにはTバック姿でお尻が丸見えの杏子先生の寝姿があった。
寝巻きはワンピースタイプで寝相の悪さのせいでめくれあがっている。
未知さんは胸もお尻も小ぶりだったが杏子先生は肉付きもよく
Tバックとお尻の相性がすごくいい
。それも杏子先生の雰囲気に合っている薄いピンク色だった。
未知さんとくるみがそのお尻を手で隠そうとする。
そんな小さな手で隠れるお尻ではない。
俺は見続けてしまった。
「あっち向いて!」
くるみが布団を杏子先生に掛けて隠そうとする。
うるさかったのか、杏子先生が寝返りを打つ。
「!!」
3人全員が驚いた表情をする。
今度はレースの三角地帯が目に飛び込んでくる。
杏子先生のおへそとパンティと素足があらわになる。
「じょうくん、出ていって!」
くるみが叫ぶ。
「ごめん」
おれはすぐに後ろを向いて部屋を出ていった。
なんだろう………
くるみや未知さんと違って包容力のあるような
肉付きと弾力を感じた。
なんか高校生とは違う………
杏子先生は身を委ねたくなるような身体つきをしていた。
廊下で考え込んでしまう。
「おにいちゃん!朝ご飯食べよう?」
おれが廊下で突っ立っていたのでじんのが
声を掛けてきた。
おれはじんのと2人で5人分の朝ごはんの支度をする。
リビングの扉が開く。
「おはよー」
杏子先生が起きてきた。
「!!」
ワンピースの内側から明らかに乳首がポチッとしている。
この人はなんて無防備なんだ。
目のやり場に困ってしまう。
先生が眠気覚ましに背伸びをする。
ワンピースがずりあがり下着が見えそうになる。
そのままストレッチをし始める。
「先生!はやく顔洗ってください」
「まずは寝起きはストレッチ」
そう言いながら体を横にひねる。
胸が強調される。
目のやり場に困るが男のさが。
目が勝手に自動追跡する。
今度は前屈。
胸元がざっくりな寝巻きは前屈との相性が抜群だ。
「いたっ!」
じんのがふくれっつらで俺な足を踏んできた。
「先生、もうすぐご飯できるから顔洗ってきて」
「そうだね。行ってきまーす」
「ふぅー」
昨日今日と変わるがわる女性陣の淫らな姿を
みてしまった。
「はぁー、」
なんでそれがシルさんじゃないんだろうとため息をつく。
…………………
みんなが朝食の席につく。
くるみと未知さんはもう着替えてちゃんとした格好だった。
杏子先生は寝巻きのままだ。
すっぴんでもかわいい顔だ。
化粧をするとさらに可愛らしくはなるが
すっぴんでも男はみんなそそるだろう。
もくもくとみんなで朝食をとっていると
またもや恐ろしい言葉が飛んでくる。
「くるみさん、夜中に2階に上がっていったようだけど
どうしたの?」
(!!)
おれもくるみもビクッとなる。
「え、えーっと」
くるみが珍しくテンパっている。
「未知さん、起きてたんですか?」
くるみは立て直そうと時間を稼ぐ。
「わたし、音に敏感でちょっとしたことでも目が覚めるの。
で、2階に何か用があったの?」
杏子先生はワクワクドキドキしながらこちらを見ている。
未知さんは勘づいたようだ。
昨日おれもくるみも別れたばかりと言ったことに対して、
それぞれの相手が俺たちだったってことに。
だから夜中2階の俺の部屋にくるみが行ったことも
理解した上で念のため裏を取ろうとしているんだろう。
くるみは未知さんがおれに興味を持ち始めていることに気づいている。
おれはくるみがなんて答えるのかドキドキしていた。
私たち別れましたが付き合いなおすことになりました、
といったりするのだろうか?
それともごまかすのだろうか?
「2階の空いている部屋で寝ていました」
(!!そうきたか)
「あら、どうして?」
「杏子先生のいびきがうるさくて」
がーん、と杏子先生はショックを受けている。
涙目でそんなことみんなの前で言わないでよと訴えている。
「よく知っているのね?この家のこと」
「はい、じんのちゃんとはよく遊んでいて
泊まったりもしていたので」
「泊まってたの………」
「はい」
「………………
藍原くんとくるみさんはお付き合いしてたの?」
ついに直球を投げ込んでくる。
「はい、この前まで付き合ってました」
くるみは毅然とした態度で伝える。
それは未知さんのことを恋敵として認定しているかのようだった。
「それならそうと昨日言ってくれたらよかったのに」
未知さんはそうだろうと思いつつも
どこかでそうではないでいてほしいと思う気持ちもあった。
「ごめんなさい。わたしも別れたばかりで
どうすればいいのかわからなかったので」
「気にしないで。私にとっては特に関係のない話だから。
てっきり昨日は藍原くんの部屋に行ったのかと思ってたわ。
で、実際はどうだったの?」
「はい、部屋に行きました。
わたし、まだじょうくんのことが好きなので」
ついにくるみが開き直った。
おれにも未知さんにも宣戦布告をしたような雰囲気だ。
杏子先生は顔がニヤニヤしている。
この人はめちゃくちゃ楽しんでいる。
「あら、そう。くるみさん、藍原くんに振られたのね」
未知さんは淡々とくるみに対して対抗心を燃やす。
静かにバチバチするくるみと未知さん。
それを楽しむ杏子先生。
俺だけがどうしていいかわからず黙り続ける。
「まあまあ、みっちーもくるみちゃんも青春には
いろんなことがあるのよ。別れあれば出会いあり。
これからいろんなこと経験しましょ」
杏子先生が助け舟を出してくれた。
「じゃあ、先生も参戦しようかな?
そのほうが楽しくなりそうだし」
『先生は参戦しないでください!』
くるみと未知さんが声が合った。
「あはっ。だめか、やっぱり。ごめんねぇ割り込んじゃって」
杏子先生は両肘をテーブルについて顔を両手に乗せながらニコッと笑う。
「朝ごはん食べませんか?」
俺は申し訳なさそうにみんなに振る。
「そうだね」ということでみんな食べ始めた。
じんのがもぞもぞしている。
「じんの、どうしたの?」
おれはいつものように優しく問いかける。
「おにいちゃん、くるみちゃんと別れたの?」
「うーん………」なんで答えるかがいいのか考えてしまう。
「じんのちゃん、わかれたんじゃないよ。お兄ちゃんと
くるみちゃんはお互いのことをもっとよく考えようって
いま、真剣に考え中なの」
さすが先生!いい言い回しをしてくれた。
と思ったらまたまた恐ろしいことをぶっ込んでくる。
「みちお姉ちゃんもお兄ちゃんと一緒に
よく考えたいみたいだよ」
「わたしは関係ありません」
未知さんは不機嫌だ。
「じんのちゃん、おにいちゃんは三角関係なの」
「これ以上変なことを言わないでください!」
おれは今の状況でももういっぱいいっぱいだ。
「おにいちゃんはじんのと結婚するから大丈夫だもん。
くるみちゃんにはお兄ちゃんを貸し出し中なの」
「あははっ、くっくっ………」
杏子先生はお腹を抱えて笑い始めた。
「最後はじんのちゃんが手に入れるのね。
ここにきて1番強いライバルが現れたわね。
お二人さん」
俺は未知さん、くるみとどうなるのだろうか、
まさかの杏子先生ともなにかあるのか、と余計なことまで
考えてしまう。
そしてその3人のことではなく、
おれは改めてシルさんへの気持ちを見つめ直さなければと思う。
俺が本当に好きなのは誰なのか………
合宿という名の親睦会は幕を閉じた。
そしていつもの春休みに戻った。
いつものように布団に潜り込んで抱きついてくる。
ビクッと反応してしまうがもう間違わない。
未知さんでもなければくるみでもない、
と頭で理解している。
「じんの、おはよう」
「おはよー、おにいちゃん」
「下のみんなはもう起きてるのかな?」
「さっきトイレに行ったけどまだ静かだったよ」
「起こしにいくか」
「はーい」
一階の和室の前で立ち止まり念のために声をかける。
「もう起きてますかぁー」
声が聞こえてくる。
「起きてるわ」
「起きてるよー」
おれはスッとふすまを開ける。
「だめ」
「だめー」
未知さんとくるみの声が重なって聞こえてくる。
そこにはTバック姿でお尻が丸見えの杏子先生の寝姿があった。
寝巻きはワンピースタイプで寝相の悪さのせいでめくれあがっている。
未知さんは胸もお尻も小ぶりだったが杏子先生は肉付きもよく
Tバックとお尻の相性がすごくいい
。それも杏子先生の雰囲気に合っている薄いピンク色だった。
未知さんとくるみがそのお尻を手で隠そうとする。
そんな小さな手で隠れるお尻ではない。
俺は見続けてしまった。
「あっち向いて!」
くるみが布団を杏子先生に掛けて隠そうとする。
うるさかったのか、杏子先生が寝返りを打つ。
「!!」
3人全員が驚いた表情をする。
今度はレースの三角地帯が目に飛び込んでくる。
杏子先生のおへそとパンティと素足があらわになる。
「じょうくん、出ていって!」
くるみが叫ぶ。
「ごめん」
おれはすぐに後ろを向いて部屋を出ていった。
なんだろう………
くるみや未知さんと違って包容力のあるような
肉付きと弾力を感じた。
なんか高校生とは違う………
杏子先生は身を委ねたくなるような身体つきをしていた。
廊下で考え込んでしまう。
「おにいちゃん!朝ご飯食べよう?」
おれが廊下で突っ立っていたのでじんのが
声を掛けてきた。
おれはじんのと2人で5人分の朝ごはんの支度をする。
リビングの扉が開く。
「おはよー」
杏子先生が起きてきた。
「!!」
ワンピースの内側から明らかに乳首がポチッとしている。
この人はなんて無防備なんだ。
目のやり場に困ってしまう。
先生が眠気覚ましに背伸びをする。
ワンピースがずりあがり下着が見えそうになる。
そのままストレッチをし始める。
「先生!はやく顔洗ってください」
「まずは寝起きはストレッチ」
そう言いながら体を横にひねる。
胸が強調される。
目のやり場に困るが男のさが。
目が勝手に自動追跡する。
今度は前屈。
胸元がざっくりな寝巻きは前屈との相性が抜群だ。
「いたっ!」
じんのがふくれっつらで俺な足を踏んできた。
「先生、もうすぐご飯できるから顔洗ってきて」
「そうだね。行ってきまーす」
「ふぅー」
昨日今日と変わるがわる女性陣の淫らな姿を
みてしまった。
「はぁー、」
なんでそれがシルさんじゃないんだろうとため息をつく。
…………………
みんなが朝食の席につく。
くるみと未知さんはもう着替えてちゃんとした格好だった。
杏子先生は寝巻きのままだ。
すっぴんでもかわいい顔だ。
化粧をするとさらに可愛らしくはなるが
すっぴんでも男はみんなそそるだろう。
もくもくとみんなで朝食をとっていると
またもや恐ろしい言葉が飛んでくる。
「くるみさん、夜中に2階に上がっていったようだけど
どうしたの?」
(!!)
おれもくるみもビクッとなる。
「え、えーっと」
くるみが珍しくテンパっている。
「未知さん、起きてたんですか?」
くるみは立て直そうと時間を稼ぐ。
「わたし、音に敏感でちょっとしたことでも目が覚めるの。
で、2階に何か用があったの?」
杏子先生はワクワクドキドキしながらこちらを見ている。
未知さんは勘づいたようだ。
昨日おれもくるみも別れたばかりと言ったことに対して、
それぞれの相手が俺たちだったってことに。
だから夜中2階の俺の部屋にくるみが行ったことも
理解した上で念のため裏を取ろうとしているんだろう。
くるみは未知さんがおれに興味を持ち始めていることに気づいている。
おれはくるみがなんて答えるのかドキドキしていた。
私たち別れましたが付き合いなおすことになりました、
といったりするのだろうか?
それともごまかすのだろうか?
「2階の空いている部屋で寝ていました」
(!!そうきたか)
「あら、どうして?」
「杏子先生のいびきがうるさくて」
がーん、と杏子先生はショックを受けている。
涙目でそんなことみんなの前で言わないでよと訴えている。
「よく知っているのね?この家のこと」
「はい、じんのちゃんとはよく遊んでいて
泊まったりもしていたので」
「泊まってたの………」
「はい」
「………………
藍原くんとくるみさんはお付き合いしてたの?」
ついに直球を投げ込んでくる。
「はい、この前まで付き合ってました」
くるみは毅然とした態度で伝える。
それは未知さんのことを恋敵として認定しているかのようだった。
「それならそうと昨日言ってくれたらよかったのに」
未知さんはそうだろうと思いつつも
どこかでそうではないでいてほしいと思う気持ちもあった。
「ごめんなさい。わたしも別れたばかりで
どうすればいいのかわからなかったので」
「気にしないで。私にとっては特に関係のない話だから。
てっきり昨日は藍原くんの部屋に行ったのかと思ってたわ。
で、実際はどうだったの?」
「はい、部屋に行きました。
わたし、まだじょうくんのことが好きなので」
ついにくるみが開き直った。
おれにも未知さんにも宣戦布告をしたような雰囲気だ。
杏子先生は顔がニヤニヤしている。
この人はめちゃくちゃ楽しんでいる。
「あら、そう。くるみさん、藍原くんに振られたのね」
未知さんは淡々とくるみに対して対抗心を燃やす。
静かにバチバチするくるみと未知さん。
それを楽しむ杏子先生。
俺だけがどうしていいかわからず黙り続ける。
「まあまあ、みっちーもくるみちゃんも青春には
いろんなことがあるのよ。別れあれば出会いあり。
これからいろんなこと経験しましょ」
杏子先生が助け舟を出してくれた。
「じゃあ、先生も参戦しようかな?
そのほうが楽しくなりそうだし」
『先生は参戦しないでください!』
くるみと未知さんが声が合った。
「あはっ。だめか、やっぱり。ごめんねぇ割り込んじゃって」
杏子先生は両肘をテーブルについて顔を両手に乗せながらニコッと笑う。
「朝ごはん食べませんか?」
俺は申し訳なさそうにみんなに振る。
「そうだね」ということでみんな食べ始めた。
じんのがもぞもぞしている。
「じんの、どうしたの?」
おれはいつものように優しく問いかける。
「おにいちゃん、くるみちゃんと別れたの?」
「うーん………」なんで答えるかがいいのか考えてしまう。
「じんのちゃん、わかれたんじゃないよ。お兄ちゃんと
くるみちゃんはお互いのことをもっとよく考えようって
いま、真剣に考え中なの」
さすが先生!いい言い回しをしてくれた。
と思ったらまたまた恐ろしいことをぶっ込んでくる。
「みちお姉ちゃんもお兄ちゃんと一緒に
よく考えたいみたいだよ」
「わたしは関係ありません」
未知さんは不機嫌だ。
「じんのちゃん、おにいちゃんは三角関係なの」
「これ以上変なことを言わないでください!」
おれは今の状況でももういっぱいいっぱいだ。
「おにいちゃんはじんのと結婚するから大丈夫だもん。
くるみちゃんにはお兄ちゃんを貸し出し中なの」
「あははっ、くっくっ………」
杏子先生はお腹を抱えて笑い始めた。
「最後はじんのちゃんが手に入れるのね。
ここにきて1番強いライバルが現れたわね。
お二人さん」
俺は未知さん、くるみとどうなるのだろうか、
まさかの杏子先生ともなにかあるのか、と余計なことまで
考えてしまう。
そしてその3人のことではなく、
おれは改めてシルさんへの気持ちを見つめ直さなければと思う。
俺が本当に好きなのは誰なのか………
合宿という名の親睦会は幕を閉じた。
そしていつもの春休みに戻った。