春休み明けのクラス替え当日。
「今から、新しいクラス発表するぞー。」
1年3組の担任の先生は言う。今日はクラス替えで、私はもの凄く緊張していた。緊張と表す感情なのかは分からないけれど。どんどんクラスが発表され、私の番になる。私の親友こと、石田莉那と一緒なクラスになれますようにと願いながら。
「高宮ー。５組。」
わぁ、5組って初めてだ。莉那いるのかな。
移動し、2年5組の教室に入り、莉那を探す。
「......。」
探したが、この教室にいないことを確認して落胆した。黒板に貼ってあるプリントを見て、自分の席に着く。私は、周りを見渡す。そして絶望した。名前だけ知っている人から、幼馴染、自分の苦手な人。そして、大嫌いな人......。