――1年後。


「あー、やばい…緊張で吐きそう…」

「大丈夫?舞子さん。水飲む?」

「やめとく…。ねぇ巧くん、ちょっと腕組ませて」

「えっ!?」

「ヴァージンロード歩く練習よ!!」

「あぁ!なるほどね、はい」

「ありがとう…」

「ん?その写真は?」

「永美里の両親の写真。私が代わりに歩かせてもらうから、せめて一緒にと思って永美里に写真貸してもらったの」

「……。」

「何?」

「好きです!」

「……は?」

「僕、舞子さんのそういう思いやりがあって愛情深いところ、すごく好き!」

「――ハアっ!?」



新たな恋が芽生えたかもしれない一方、花嫁の控室では。