「知ってるけど……それって階段の踊り場でしょ?」

「最近はそうじゃないんだよ。大鏡!」

《ちょっと待てよ、せっかく二時から準備してやったのに》

二時からって、私がここに来た時間……。

「まさか……!」

「そう、そのまさかだよ。あかりを引き止めたのはこれのため」

その言葉と同時に私は後ろに引きずられる。

「いや!やめて!」