「あー、この近くにいる奴はいるんだけど、今は準備で忙しいみたい」

「準備……?なんの?」

「それは秘密」

何かありそうな笑みでそう言うレオンは、怖いのが苦手な人はすぐに逃げていくだろう。

まあ私にとっては本能が燻られるだけなんだけどね。

なんとなく時計を見ると、もう夜中の三時だった。

「え⁉︎もう三時だ!私もう帰るね」

「あ、ちょっと待って!」