すると

絵梨はカバンの中から一枚の封筒を取り出した。



「ジャーン♪サンタさんに書いた手紙だよ。これを枕元に置いて寝るとサンタさんがプレゼント届けてくれるんだよー。

幸ちゃんは書いた?」


「あぁ………お、おぅ‥
ってか絵梨マジで言ってる?」


「なんで?
サンタさんはいるんだよ?

幼稚園の時にね、友達のマイちゃんがサンタさんからプレゼントもらってたんだよ。あたしうらやましくって。やっぱりいるんだよ〜サンタさん」



うわぁ〜イタタタ…


これ絵梨の奴本気で言ってるよ…もう俺ら大学生だよな〜?



本当に!!

絵梨は可愛くて、優しくて、料理もうまくて、気が利いて、いい奴なんですよ…マジで。



ただ!!

ただね…


それ以上に謎なんです。

不思議ちゃんなんです。

ちょっと変なんです。


時々、絵梨の思考回路に全く付いていけなくなるんだよね。



だからって頭ごなしに否定するのもなんかかわいそうだしなー。


もぉ〜

一体俺はどうすりゃいいのさ!?