「カワイイー♪幸ちゃんありがと、これ絵梨の一生の宝物にするからね!!」
「“真実の愛”だかんね?」
「あーー!!ちゃんと覚えててくれたんだ♪
幸ちゃーーーん」
そう言うと絵梨は俺に飛びついてきて、ほっぺにキスをしまくってくる。
絵梨ってば犬じゃないんだからさ…くすぐったいし。
「あっ、サンタさんってねフィンランド?とか北欧の国に住んでるんだって!だからさ、日本に来るのってかなり大変だよね?きっとトナカイさんもヘロヘロだよね…」
「・・・はい?」
「本物のサンタさんは今ごろどこにいるのかなぁ?」
えーーーっ!!!!
これだけやってもまだ絵梨は信じてるの!?
ってか気づいてない…。
まぁ・・・いっか。
夢は夢のままで。
絵梨の幸せそうな顔を見てると、俺までサンタクロースがいるんじゃないかって思えてきちゃうよ。
信じるっていいことだよね…
もしかしたら
本当にいるのかなぁ?
・・・サンタクロースって。
サンタクロースはいるんだよ!?
【END】