そんなのーんびりして、教室に着いた。

「どうするの?」

ドアの前で私は、言った。

「知らん。」

いい加減な…。


「…真が開けてよ。」

私は言った。

「…俺、こういうの無理無理っ…!」

真が首を横に振る。

私も無理だからっ…!

「早く…。」

私が真を睨んで言う。

「やだね。」

「はーやーくっ。」

「…やだって。」

「はーやーーーくっ。」

「…はいはい。
開ければいいんだろっ!?」


――ガラガラっ…ドンっ…!!


そんな…、
勢いよく開けろなんて言ってねーよ。


「馬鹿…。」

私は、言った。

もちろん、私と真はクラスの注目の的。

エラい事をしてくれたね…。

「覚えとけよ。」

私はそう言って、真を睨んだ。