「そんなはずないじゃんっ!」

凜ちゃんが言った。

「俺は、いつも遅く行くんだけど。
君達は、いいの?

もう、とっくに始まってるよ。」


すると、凜ちゃんが時計を見た。

「……嘘…。
もう、君がさっさとしないからー!」

「なんでだよっ!俺は、悪くないっ!」

「…もう、どうすんのー?
初日から、遅刻とか有り得ない。」

凜ちゃんが言った。

「まぁ、いいじゃんっ!
早く行こうぜー♪」

そう言って、
凜ちゃんの手を掴んで行った。

「行ってらっしゃい。」

俺が言うと、

凜ちゃんは、ぺこりと頭を下げた。


『…俺は、特別なんだよ!』

昨日、真が言ってたのを思い出した。

確かに特別。