「いや、入るから。」

「今、起きたってばっ!!」


――ガチャッ

――ドンッ!


「痛っ…!!」

枕を投げつけた。


「じゃあ、早く着替えろよっ。」

隼人がいじけて、その場に座り込む。

「うん。」

邪魔とは言わず、洗面所で着替えた、私。


「あーあ、遅刻決定だしっ!」

隼人が言う。

「ごめんー。」


そう言いながら、だらだら歩いてる私達。


もう、寮からの登校も隼人と行くのも当たり前になってきた。


「俺、生徒会入ってんのに遅刻とか…、」

「ごめんってばっ!」

すると、隼人は笑う。


教室に入ると、もちろん遅刻だった。


「…あーあ、凛のせいでー。」

隼人が横目で私に言う。