何時間経っただろう。

やっと、立ち上がった私。


「いたたたた…。」

本当に一週間前と同じじゃん…。

けど、それよりも心の傷は深かった。


ふらふらしながら、歩いてた。

歩きながら、ずっと頭をぐるぐる回る
あの人の声と言葉。


――お前が悪いんだろ?

――お前が別れたいとか言うから。


こんなに人を怖く感じたのは、
初めてだった。

できる事なら、もう二度と会いたくない。

早く、記憶から消し去りたかった。


家に着いて、お風呂に入って。

自分でできる限り、手当てした。


そのまま、ご飯も食べず
ベッドに潜り込んだ。

携帯がずっと鳴っていて。


名前を見ると、全て真からだった。

メールも全部真から。


――どうだった?

――まじ、心配なんだけど。

――返事だけでも、ちょうだい。