これじゃ、一週間前と同じ。


「…ごめんっ。」

痛くて。

「うるさい。」

「ごめんっ…、許して…。」

謝る事しかできなかった。


謝ればやめてくれると思った。


――お前が別れたいとか言うからだろ。


言っちゃダメなの?

こんなに辛いのに。

別れられないの?


本当に好きなら…、
彼女にこんな酷い事しないでしょ?



意識がもうろうとしていた時だった。

「また、気を失われちゃ困るから。
これで、終わりっ!」

そう言って、最後に蹴られた。

「……別れ、てくれるの…?」

私が消えそうな声で言った。

「…そんなに別れたいのかよっ…。
別れてやるよ…。」


その時の裕貴の顔は、悲しそうだった。