「………また…。」
私は、ため息をついた。
そこに居たのは、真だった。
私が真の方に向かおうとすると、
みんなの視線が集まった。
「…やっぱり、
裕貴君が言ってたとおりだね。」
そんな声が聞こえて。
もう、ほっといてほしかった。
「……何…?」
私が冷たく言った。
「……いや、昨日の事が
予想以上に広まっててさ…。
凛ちゃんが、
なんかされてないかなと思ってっ!」
迷惑だった?と言って頭をかく、真。
自分の心配しなよ…。
なんて、思っていた。
「…それと……、
朝から気になってたんだけど。
その痣、どうした?」
真が私の顔を見て言った。
「…ぶつけた。」
「その足は?」
「………転けた。」
「…腕…。」
「………転けた時に…。」
「ふーん……。」
真が不満そうに言った。