「お邪魔します…。」

「誰もいないから大丈夫。」

裕貴が言った。


今日は、本当に運が悪い。


裕貴に着いて行きリビングに向かった。

「あ…、え…と。」

何か言おうとした時。


――ドンッ!


裕貴に思いっきり押されて、
壁に背中がぶつかった。

「痛い…。」

私が言った。

恐る恐る顔をあげると、


「…お前がいけないんだろ?」


目が笑ってない、笑顔の裕貴がいた。


「………え……。」

青ざめていく。

怖い怖い怖い。

「真と何したんだよ?」

胸ぐらを掴まれて聞かれた。

私は、首を横に振るのが精一杯だった。


「…違うっ…。ちが、う…。」


――ドンッ


次の瞬間、私は殴られていた。