次の日。
学校に着いたら、凄い事になっていた。
階段を上がるにつれて、
みんなの騒ぎ声が大きくなっていく。
「あっ…!!凛っ!!
ねえ、早く来てっ!」
その時、仲が良かった友達が
焦った顔で言ってきた。
教室に入ると、
――ガタッ
「…いってっ…!」
「早く言え。
お前、凛に何したんだよ?」
「…何にもしてないっつってんだろ。」
――ドカッ
裕貴が真の腹部を蹴っていた。
スゴい恐ろしい顔をしていて、
いつもの裕貴じゃなかった。
――凛に何したんだよ?
顔が青ざめていく自分がいた。
……昨日の事だ…。
私が来た事に気がついていないのか、
裕貴は止まらなかった。
殴る蹴るで、
真がどんどん血だらけになっていく。