「早く、凛起こせよ。部活始まる。」
俺が言った。
「…あぁ。ごめん。
俺が起こすから、部活行っていーよ。」
真が言う。
「せっかく起こしてあげたのにっ!
なに、その軽い返事は!?」
美波が膨れっ面で言った。
「すいませーん。
ありがとーございましたー。」
真が言う。
美波の話聞いてたのかよ?
「早く、行こうっ!」
美波が言った。
何、怒らせてくれてんだ。
「ばいばい。」
真が眠そうに言う。
「あんたねっ!
いつまでも、そんなんじゃ凛は
好きになってくれないんだからっ!!」
美波が嫌みたらしく言った。