「翔ちゃん、ご・め・んっ♪」




「「キモい。」」

由貴と声がかぶった。

「はぁ?もう一回言ってみろっ!」

隼人が言った。


「キモいキモいキモいキモいキモい。」

「あのさ、お前…、」

そう言って、後ろを振り向いた隼人。


「よう。」

棗が言う。

「……はぁー…。」

棗には、何にも言えない隼人。

「そいえば、早音どうしたの?」

由貴が言った。

「なんか、部活に入るんだとか言ってたよ。」

それで、朝からウキウキしていた。


「アイツ、部活入んのっ?」

隼人が笑う。

「何部!?」

由貴が言った。

最近、普通に喋るような…。

まぁ、いいんだけど。