「……うん。」
泣いていたから。
そんな時。
「ただいまー!!」
そう言って、戻ってきた馬鹿。
「早くね?」
「抜け出してきたもん!
お前が凛に、なんかして…、」
真が凛を見て、黙った。
「……俺じゃねーから。」
一応言っておいた俺。
「嘘つけっ!
お前以外に、誰のせいで泣くんだよ!?」
真がキレた。
「ちげーし。」
「お前は、いつもそう否定っ…、」
真が俺に訴えていたら、
凛が真の腕を掴んだ。
「…ん?」
真が凛を見る。
「……違う…から。」
凛が言った。
「…はぁ…。」
真が納得いかない顔をしている。