――――――――

「そんな事言うと。一生離さないよ?」

俺が言った。

「……なっ…!?」

凛が赤くなる。



「…棗から、また変な事言われた?」

俺がそう言うと。

凛は、黙って頷いた。


「……やっぱり、無理。あんな寮。」

凛が言う。


「……頑張ろうよ。」

俺が言った。


それしか言えなかった。

本当に、頑張ってほしくて。


俺の我が儘で、入った寮だけど。

ここなら、やって行ける気がしたから。