「ブリッ仔ちゃん、こっち!」

「うざ~!」

そう言って、声がした方を見ると。

由貴が保健室のドアから覗いていた。


「兄ちゃん、みっけっ!!」


保健室に入ると。
いつもの由貴に戻っていた。

「猫かぶりッ。」

私が言った。




「…ん?なんか言ったー?」

由貴が怖~い笑顔で微笑んだ。


―――――――――


あれから、何時間経っただろう。

もう、
とっくに学校は終わった時間。


俺は、凛のカバンも持って
ある所に向かっていた。

チャイムを鳴らすと、すぐドアが開いた。


――ガチャッ


「あ。真じゃん。」