「ってかさ。
勝手に言っちゃって、いいわけ?」

俺が笑って言った。


「知らねーよ。」

棗が言う。


いつまで、キレてんだよ。


「……そうだったんだ…。」

美波ちゃん、
かなり衝撃受けてるけど……。


―――――――――



――ガラッ


「いな~いッ!!」

私が言う。

「………うるせーよ。」

そう言って、軽く睨まれた。


「も~!!由貴も、探してよっ!」

私が言った。


「ここも、俺が言った教室。

ってか、お前誰探してんの?
誰を見つけたいわけ?」

由貴があくびをしながら言う。